Vol.10 真夏の日差しが待ち遠しくなる クラシックモダンな極上ソラーロ
2017.05.12
ASTILE house 2017SS STYLING Vol.10
プロデューサー / 大和一彦、スタイリング、ディレクション / 四方章敬、写真 / 鈴木泰之
洒落者のナポリ男たちが認めるSARTORIOのソラーロスーツ
様々な機能素材もありますが、夏になるとスーツを敬遠する方は少なくないかと。たしかにダークなスーツは見た目に少々暑苦しいですからね。そう思うのは日本人だけでなく、欧米人でも同じこと。しかしスーツの本場には、遊び心溢れる素材使いで夏でも着たくなるスーツがあります。
英語では「サンクロス」、イタリア語では「ソラーロ」といいますが、「太陽の生地」という意味をもつ素材です。経度(たていと)と緯糸(よこいと)を異なる色糸で織っているため、光の加減で玉虫色の艶が浮き上がります。この艶が夏の太陽と出会うと、活き活きと輝いて魅力的なんです。とくに洒落者で知られる南イタリアの男たちに人気が高く、春から夏までスーツの定番素材となっています。
SARTORIOはかのキートン傘下の1ブランドです。グループのメリットを活かして、上質な生地と高い技術力を駆使して仕立てられたスーツは、キートンよりもリーズナブルな価格で提供されています。「いつかはキートン」と思われている方の前哨戦としてはもちろん、ラグジュアリースーツとして一軍登録ができる極上仕立ては、のれん代を差し引いてもハイレベルな領域です。
こちらのスーツが、そのSARTORIOからの一着。ヘアライン調のグレーソラーロは、光の加減でネイビーの艶が浮き上がります。ナポリ仕立ての系譜を受け継ぐ、極上仕立て。パンツは旬のプリーツ入りで、膝下テーパードのモダンなシルエットはまさに今どきです。ハンドのシャツを合わせニットタイを結んだら、足元はトレンドのタッセルスリッポンを素足履き。これぞクラシックモダンな極上スーツの夏らしいこなし方です。スーツを着ていくのを躊躇いがちな強い陽射しの日こそ「ソラーロのスーツを着られる日!」と考えれば気分もきっと上がるはずです。
ITEM INFO
SHIRTS ¥33,000- (税抜)/ Finamore