STYLING

Vol.12 柄使いが苦手な人にこそリコメンしたい 最新のパターン・オン・パターン

2016.12.16

vol.12m

 

ASTILE house 2016AW STYLING Vol.12
 

プロデューサー / 大和一彦、スタイリング、ディレクション / 四方章敬(code)、写真 / トヨダリョウ

 

vol.12

THE GIGIとFinamoreの新作柄は、意外と使いやすかった

「柄は1点使い」とか「ストライプシャツにストライプタイはNG」など、柄使いの「基本」を叩き込まれた世代にとってパターン・オン・パターンは超難題。何と何を合わせればよいのか、何と何を合わせてはいけないのかがわかりづらく、「柄がうるさい」と言われて「うるさいってどういうこと?」と混乱しがちです。

端的に申し上げれば、

1.複雑な柄に手を出さず、伝統的な柄を選ぶ。

2.似たような柄同士を組み合わせない。

3.異なる柄を組み合わせるときは同系色またはトーンを揃える。

この3つを覚えておけば、大抵の場合、おかしなことになることはありません。

とはいえTHE GIGIの柄使いはかなり上級です。これまでのメンズファッション界では見たことの無いような柄を提案してきますし、似たような柄も見当たらなければ、色目だって大胆で個性的です。何を合わせればいいのかわからないので、ジャケットやスーツなら、とりあえず無難に無地のシャツ&タイを選ぶでしょう。もちろん無地のアイテムを組み合わせるのはある意味正解なのですが、お洒落のランクアップを計るなら、パターン・オン・パターンにトライしてみることをおすすめします。たとえばこんなTHE GIGIのジャケットに、幾何学模様のFinamoreシャツといった具合いです。

ジャケットはTHE GIGIの定番、8Bダブルの「ZIGGY」。ブランドのアイコン的存在ですが形は特異で、柄もバスケット織りのようなチェック柄をバイアスに配置した総柄です。写真は雰囲気を重視しているので、色が少々わかりづらいですが、ネイビーの濃淡で格子を描いたベーシックな色合いです。しかも遠目には、無地に見えるほどのトーン・オン・トーンで描かれています。コットン×ウールのしなやかな仕立てとフィット感はデザイナー、ピエルイジがのこだわりが表れています。

Finamoreのシャツはお馴染みとなった台襟低めのホリゾンタルカラー「シモーネ」。ジャケットの襟内に収まりやすく、日本人にも着やすい袖丈が設定されたトリエステモデルです。柄はチェックと思わせてよく見るとブルーからネイビーまでの濃淡で構成されたダイヤ柄。そうなんです、ジャケットと同系色の合わせ方は、前述したパターン・オン・パターンの約束「2」と「3」を守ったコーディネートができるのです。そのうえシャツもジャケットも、遠目には無地に見える濃淡柄ですので、じつは意外と使いやすいというのもトータルで着こなせるポイントになっています。

じつはTHE GIGIもFinamoreも、ときに複雑怪奇な柄使いをしていますが、ベースがベーシックカラーだったり、トーンが控えめであったりと使いやすいものが選ばれています。手持ちの無地アイテムと合わせやすいように、ときにはトレンドの柄モノとも合わせられるようにと、きちんと考えられているのです。1点で見ると突飛なように思えますが、じつは意外とコーディネートしやすいように選ばれているからこそ、こんなにも多くのファンがいます。まだ未体験の方は、ぜひ今季ご体感ください。

ITEM INFO

JACKET:¥110,000(税抜) / THE GIGI

SHIRT : ¥33,000(税抜)/ Finamore

PANT : ¥32,000(税抜)/ BERWICH

 





 

 

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

ページトップへ