Vol.10 ボトムス選びが決め手! 大人のレザーはフレンチ志向
2016.12.06
ASTILE house 2016AW STYLING Vol.10
プロデューサー / 大和一彦、スタイリング、ディレクション / 四方章敬(code)、写真 / トヨダリョウ
フライトジャケット×ドレスパンツのミックス感こそパリの感性です
無骨なレザージャケットは、メンズウェアの基本アイテム。とはいえ、新品のピカピカなレザーはなんとなく気恥ずかしいもの。逆に長い年月をかけて着込んでいい味の出ているレザーはクロゼットのなかでは宝物ですが、実際に着て街に出るとなると時代遅れ感が否めず、なかなかに選びが難しい。
そんな“微妙”なレザーの悩みから解放されるためには、デザイナーズのレザーという選択が確実です。無骨さと洗練具合の絶妙なところを突いてくるレザーブルゾンなら、若い頃、無理して買ったレザーがようやく体に合って着た頃に感じる妙な違和感を払拭してくれるはずです。
コミューン ドゥ パリは3人の若きクリエーターユニット。彼らの手がけるレザーブルゾンは、フライトジャケットをベースにモダナイズしたもので、上質なラムレザーのやわらかな素材使いと、襟ボアのピュアホワイトが相まってクリーンな印象を醸しています。レザー特有の無骨さは皆無で、バイカーや古着マニアとはひと味違う都会の大人のレザースタイルに合わせたい一着。袖を通せば、革質の良さとスタイリング力の幅広さを実感できるはずです。
このレザージャケットを上品に大人っぽく着こなすなら、テーラードジャケット感覚で羽織るべき。そのためにはドレスパンツと合わせるのがマストとなります。インは黒レザーとのコントラストを効かせて、シンプルながら存在感あるアルテアのブークレーニット。ボトムスは旬のテーパードシルエットを描くドレスパンツ、ベルウィッチのNo.1人気モデル「SAKE」を選びました。
キャロット型シルエットは、これ1本で今風のイタリアンなスタイリングが出来る最新ボトムズですが、グレンチェックにオーバーペーンというイギリス的な柄使いもトレンドを解したものです。こういったミックス感覚こそ、アメリカやイギリス、イタリアなど海外古着を巧みにミックスするフレンチシックな感性といえるもの。クラシックもブリティッシュもアリなのですが、ときにパリジャン的な発想も大人シックには有効なのです。
ITEM INFO
BOURSON:¥158,000(税抜) / COMMUNE DE PARIS