STYLING

Vol.4 着る、巻く、掛ける。 広がるニットの可能性

2016.09.15

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ASTILE house 2016AW STYLING Vol.4 


プロデューサー / 大和一彦、スタイリング、ディレクション / 四方章敬(code)、写真 / 豊田亮

 
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肩がけニットでシャツスタイルが一変する

その日の予定や天候気候によっては、ジャケットを羽織るまでもないカジュアルな装いで出かけたいときって、シャツ一枚ぐらいがちょうどいいもの。しかしながら素肌に薄手のシャツ一枚というトップスは、なんだか心許ないものです。

そんなときに活躍するのが肩がけニット。ジャケットの堅苦しい印象は皆無なうえ、冷房がきつい室内や、夜になって少々冷え込んだときも有り難い存在です。しかもニットをアクセサリー的に使うというテクニックが、いまあえて新鮮だったりするんです。

たとえばこちら、シャツ&デニムのシンプルなスタイリングですよね。まずはシャツを御覧ください。パネルカットになった技ありモノですので、ジャケットを着てしまうと、この袖の切替えデザインがひと目に触れずもったいないですよね。

ここで肩がけニットの出番です。肩がけですから、シャツのデザインがよくわかりますし、軽快な着こなしを損なうことはありません。肩まわりを覆うことでトップスにボリュームが出せますので、スタイリングバランスがとりやすいというのもポイント。くずし過ぎない上品なシャツスタイルがキープできますよ。

こうなると、ニットにもひと工夫あったほうがいいと思いませんか。こちらは上質なウールを使ったAlteaのミドルゲージニットですが、数種類の柄編みを駆使して凝った作りになっています。肩がけしたときに、この編み立てがさり気ないポイントになってくれるんです。適度な厚みのあるミドルゲージですから、肩に乗ったときの収まり具合いや、前で袖をひと結びしたときのボリューム感が程よいのはいうまでもありません。ベーシックカラーを揃えていますので、どんなスタイルにも合わせやすいところも魅力的ですね。

或る程度年齢の方には、かつて80年代にTV業界人やトレンディ俳優のアイコンともいわれた肩がけニットに苦手意識を覚える方もいらっしゃるかと。しかし、肩がけニットは時代をひと周りしていま再び注目されているんです。腰巻きにするならハイゲージのニットが便利ですが、肩がけするなら断然ミドルゲージを。「肩がけなんて、時代遅れじゃ?」と思っているほうが時代遅れですのでご注意ください。


ITEM INFO

SHIRT : ¥29,000(税抜)/ FINAMORE
KNIT : ¥39,000(税抜)/ ALTEA

 

 

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