Vol.2 新時代のダブルが導く デイリーに纏うクラシック
2016.08.10
ASTILE house 2016AW STYLING Vol.2
プロデューサー / 大和一彦、スタイリング、ディレクション / 四方章敬(code)、写真 / 豊田亮
THE GIGIが可能にするエレガンスとリラックスの融合
かつてのダブルブレストはコワモテ職業のユニフォームというイメージでしたが、今ではすっかりそんな印象をも払拭したオトナのお洒落ジャケットに落ち着きました。それといいますのも着丈を短く肩まわりもナチュラルに、コンパクトなシルエットのダブルのジャケットが登場したがゆえ。軽～く羽織るように袖を通す新時代のダブルジャケットは、ブルゾン感覚で羽織ったりカーディガン風にリラックスして着るのにこそ適しています。
そんな”新時代ダブル”の筆頭株がコチラ、THE GIGIの「ZIGGY」です。８つボタンのダブルブレストという勇猛果敢なモデリングですが、ナロウなラペルと３パッチポケットというスポーティなデザインで和らげつつ、カーディガンのように非常にやわらかな着心地は前ボタンを開けて羽織るのにもぴったりです。素材は2色使いのジャカード織りで、ニットのように伸縮性にも富んでいることが快適な着心地に一役買っています。柄目立ちしない遠目無地でいて、近目では表情がある織り柄がじつに軽妙。この生地選びの妙こそ他にはないTHE GIGIのデザイナー、ピエルイジ・ボリオリならではの実力です。
クラシックの出自を抑えたTHE GIGIですから、ドレスシャツをきっちりタイドアップして臨むこともできますが、先に申し上げたとおり羽織るように着流すと、さらに魅力を増してくれます。そこで今回の提案は、ダブルのジャケットをTシャツ＆パーカとレイヤードするというもの。そうですカバーオールやブルゾンなど、カジュアル系アウター感覚で着こなしてしまおうというのです。
シンプルかつ上質な白Tにオーセンティックなグレーのパーカを着たら、ダブルジップを上下に開けて表情をつけつつダブルのジャケットをざっくり羽織って。そんな日常＋非日常の出会いが新しいスタイルを生み出しました。ボトムズは余裕ある腰回りから美しくテーパードする旬のプリーツ入りコーデュロイパンツを合わせて。クラシックとモードの薫りを絶妙にブレンドするTHE GIGIだからこそ可能な着こなし方は、エレガンスとリラックスの融合をものの見事に体現したもの。ぜひともご堪能くださいまし。
ITEM INFO
JACKET : ¥105,000（税抜）/ THE GIGI
ZIP UP HOOD : ¥14,800（税抜）/ ORCIVAL
CUT SEW : 11,000（税抜） / MEY STORY
PANTS : 26,000（税抜） / BERWICH（8月中旬発売予定）