STYLING

Vol.3 モードとクラシックの境界を超える黒

2016.09.15

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ASTILE house 2016AW STYLING Vol.3 


プロデューサー / 大和一彦、スタイリング、ディレクション / 四方章敬(code)、写真 / 豊田亮

 
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新時代のクラシックを彩るTHE GIGIの黒


クラシックはネイビー、モードはブラックが基本色です。そういうわけでクラシックスタイルにブラックは着ないというのが暗黙の了解でありました。ですがここ数年、モードとクラシックの垣根が曖昧になってきています。ドレスとカジュアルの垣根が曖昧になっているのと同じですね。黒を積極的に取り入れるクラシック系のブランドも増えていますし、昨今人気のジャケットブランドは、こぞって柔軟なファッションセンスで黒い素材を取り入れています。

その急先鋒ともいえるTHE GIGI。BOGLIOLIで一時代を築いたジジこと、ピエルイジ・ボリオリが手掛けるこのブランドは、シーズンごと誰も見たことのない色柄素材を使うことで知れています。それでいてけっして着こなしの難しい派手な色柄ではなく、あくまでモダンでスタイリッシュなものを選んでいますので、クラシックにもモードにも取り入れられるアイテムがそろっているのです。

たとえばこちらのダイヤ柄のジャケット。このブランドではお馴染みのモデル「ANGIE」は、コンパクトなフォルムでシルエットはじつにモダンです。仕立てはクラシックベースですので、もちろんタイドアップもできますよ。旬のプリーツパンツをくるぶし丈ではいて、クラシックなUチップシューズを素足履きすれば、とっても今っぽいですよね。

ブークレジャカードの織り柄は、ところどころ起毛しているためダイヤ柄が目立たず、意外と遠目に無地風で着やすくなっているのもTHE GIGIならではのハイセンス。ベースカラーが黒なので、黒パンと黒Tだけで十分モダンにこなせますよ。コットンのカットソー地やシャカシャカのナイロン素材など、異素材と合わせても難なくキマるあたりも、このブークレージャカードという素材の成せる技なのでしょう。

いままで見たことない色柄だけれど、意外と着やすくて、しかもモダンというのがTHE GIGI、ひいてはピエルイジの感性の賜物です。毎シーズン、業界にセンセーショナルを巻き起こしてくれますが、単なる話題性だけでなく、きっちりリアルクローズであるという点が高く評価されていることがお分かりいただけるかと。


ITEM INFO

JACKET : ¥114,000(税抜)/ THE GIGI
CUT SEW : ¥11,800(税抜)/ MEY STORY
SHOES : 80,000(税抜) / CROCKETT & JONES MORETON

 

 

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